#竹内流備中伝 #豊岡稽古 #捕手裏前 #小具足腰之廻 #組討 #不立文字 #教外別伝 とは 3.5.18
竹内流備中伝 港区豊岡では捕手裏前6.7.8.、小具足腰之廻1.4.5.、組討1-6を稽古。
帰り道で二階堂さんと話していると『稽古の翌日が一番動画などを見て確認したくなるんですよね』という事だったので、今日も朝一で、稽古帳を更新。
武術には、文章でも、写真でも、動画でも伝わらない不立文字・教外別伝(注)という要素は、多々あるが、稽古をする人達の武術の再現性を高めるために、工夫を続けていきたい。
複雑難解に思えるものも、いかにシンプルに思える化するかを考えるのも武術の楽しみ。
初見先生筆 達磨図
(注)四聖句
達磨大師が言われたとされる禅の根本思想。
❶「不立文字」(ふりゅうもんじ)
悟りや究極の真理というものは、人から人、師匠から弟子に、心をもって心を伝える(以心伝心)ものであり、決して文字や言葉で伝達するものではない(不立文字)ということである。また気を付けなければならないのが、文字や言葉で伝えてはならないというものではなく、伝えることができないものであるということである。
❷「教外別伝」(きょうげべつでん)
通常の仏教では、経典などをよりどころとし、解脱の道を模索していくのであると考える。しかし禅宗では以心伝心(こころをもってこころをつたえる)の考え方が一番大切なものであると考える。この以心伝心の真理や悟りを得ることを“教外別伝”と呼ぶ。
❸「直指人心」(じきしにんしん)
“人の心をまさに指し示す”ことを表しており、「まわりの外の雑事に気を取られていては心理の追及には遠く及ばない。ただ自身の内なる心を見つめよ。」ということを示すことばではないかと思われます。禅語(偈)に“心とは鏡のようなものである”という言葉がありますが、良いものを映しても悪いものを映しても鏡はそれを素直に映し出すのみであり、鏡自体が良くも悪くもなることはない(不変)と言われます。心は不変で不増不減のものでありこの不変の部分に、人間の性である固執を離れて向き合うことが大切であるとの教えではないでしょうか。
❹「見性成仏」(けんしょうじょうぶつ)
見性成仏とは直訳すると、自身に備わる仏の部分に気が付けば、それはすなわち仏であるという意味になります。修行を通して自身の心に向き合い(直指人心)、本来の自分になる(見性成仏)ことが大切であると説くのがこの句であると言えます。
悟りに至る道筋は一人ひとり違うので、そのためには修行という経験が必要であり、その悟りとは自分の内部に存在するものであるというのが、この四聖句といえるのではないだろうか。
(出典)
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